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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-100


ゴウッ・・!

(骨と、肉を砕く音が。 響く。)

「!」

(あまりに一瞬の出来事で。
車内に残る人々は、何が起こったのか、分からなかった。)

「・・っ!」

(反町は、振り返るガラス越しに、
あっという間に、血飛沫が過るのを見た。)

(男だったはずの残骸は、海の向こうに、
落ちた。)

ジャラッ・・!

ビシュシュシュッ・・!

バキッ

ゴワッ!

(続いて、沙羅は、ボンネットに乗る男に、
扇子を向けた。)

(扇子からは、一瞬の内に、幾つもの鋭い刃が出現し。
弧を描くように、男を切り刻んだ。)

ドシュッ

ゴウッ・・!



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