HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-102


「はい。」

「参りましょう。」

ゴオオッ

***

(翼は、車を止めさせ。
橋の上の騒ぎが収まるまで、距離を保った。)

「くっくっくっ。」

(翼は、沙羅に始末された能力者の残骸が、海に落ちるのを見届け。
笑い。 白竜は、目を見開き、橋の上の結末を見た。)

「情報は、金に成る。」

「この国では、能力者は国に管理されている。

俺達、裏家業の者が、動きやすく、

代わりの役目を負うこともある。」

「要らない能力者は。 ああやって、処分されたところで。」

「この世に痕跡すら残らねー。」

「人間が、都合の良いこともある。」

(翼は、青空にサングラスを光らせ。
先へ進む様、顔を向け、促した。)

「邪魔が入ったなぁ。

そろそろ、ターゲットも追いつくだろうぜ。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ