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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-104


「能力者を相手に、手を抜くと、

誰が言うた?」

「同業には、譲れぬよ。」

(沙羅は、敵対する者へ、怒りを込め。
呟いた。)

***

ビーッ ビーッ・・

「見つけたわ!」

「ここを通せば、議事堂の地下へ

繋がる。」

(静乃は、菖蒲を取り戻した喜びに、
束の間の休息から目覚め。 力を取り戻した。)

「いいわ。 静乃。」

「がんばって。」

(彩は隣で、静乃の肩に手をやり。
微笑み、励ました。)

(静乃は、機材を、屋敷の庭に持ち出し。
眩い太陽と、緑の木々が、二人の上に在った。)

「ええ。」

(静乃は、どこに居ても空間を繋げるよう、新たに開発した技術で。



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