HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-107
(晃の言葉に。 静乃は息を飲んだ。)
「ええ・・。」
(計器が表す、夏樹の状態から。
静乃は、そのことを感じていた。)
「きっと、無事よ。」
「大丈夫。」
(機器を操る静乃の手は、血の気を失い、
震えていた。)
(聖の弾丸に倒れた、菖蒲の姿が脳裏に浮かび。
恐ろしい予感が、静乃を捉える。)
[「配置に着け。」]
(晃は、機器を通じ。 FOTメンバーに呼び掛けた。)
***
「OK!」
(剛は、最も議事堂に近い、異空間扉の前に、
仁王立ちし、その時を待った。)
(地下牢の“障壁”を破れば、恐ろしい衝撃が流れ出る。)
(剛力の力を持つ、剛は、衝撃を受け止めようとしていた。)
「・・了解〜・・。」
(太陽が照り付ける、巨大にそびえ立つ、国会議事堂を見下ろし。)
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』