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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-108
(白は、上空に浮かぶ、もう一つの空間扉の前に居た。)
(今にも眠りそうな声で、晃に答えたが。 虚ろに瞬く瞳の奥で。
眩い光が揺らめいていた。)
「・・仮死状態にあるのが・・。 幸いしたね・・。」
「・・まだ・・、生きてる。」
「・・がんばれ・・、夏っちゃん・・。」
(夏樹の身体は、仮死状態にあり。 魂は、眠りについていた。
そのことで、能力者が生きることが出来ない環境にありながら。
夏樹の命は、まだ保たれていた。)
***
「いつでも来い。」
(光は、議事堂から伸びる異空間通路の先。
FOTの屋敷のある場所へと。 続く道へ。)
(橋渡しするように、設けられた扉の前に。
立って居た。)
「ええ。」
(葵は、光と並び。
議事堂から伸びる道を受け止め。 夏樹を受け止めようと、
待ち構えた。)
***
「空気が変わりよった。」
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