HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-113


「(ごくっ)」

(勝のカメラを持つ、指先が震えた。)

「3」

(青木は息を飲み、端末を見つめた。)

「2」

(機器を通し、同じ画像が。 FOTの屋敷の庭。
静乃の見つめる画面に、映し出されている。)

「1」

(ソラの水色の瞳が、異空間扉を見つめた。)

***

ガッ・・!

(誠司は、滝川から託された、鍵を手に。
“障壁”である、黒い巨大な扉に、手を掛けた。)

ガッ・・

ギギッ・・!

「!」

ドウンッ!

***

「開いた!」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ