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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-12
(それでも、最も帰りたい場所。)
(ここに集うことが、必要だと感じ。
ソラは、自身もsnow dropに残ることを決めた。)
トッ トッ
(少しでも、皆を安心させたかった。)
(夏樹が居ない間、離れないと決めていた。)
「大丈夫だよ。 紫苑ちゃん。」
「桜さんも、誠司さんも。 蒲公英ちゃんも。
もうここへ、帰って来た。」
「FOTの皆は、街を巡回しながら。」
「菖蒲と、彩さんを。 屋敷で守ってる。」
(ソラは、佐織からも荷物を受け取り。
佐織に頷いた。)
「紫苑。 お部屋で休もう。」
「わたしも、チイも。 ここに居るわ。」
「夏休みの間、snow dropのお部屋を借りることにしたの。」
「桜さんの手料理も食べられるし。 皆で居られるね。」
(佐織は微笑み、紫苑の肩に手をやり、
部屋に促した。)
「(ひっく・・)」
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