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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-125


***

「もう少しよ!」

(静乃は、異空間通路を導きながら、通信機に向かい叫んだ。)

バリリッ

***

(晃は、目を開けていることが出来ず、黒い波の中で、
方向感覚を失った。)

ゴボボボッ

(詰まる息に、意識が遠くなる。)

ゴオオッ!

「《光の力を秘めし鍵》よ。 我に力を!」

「《解き放て》《光の城壁》」

(暗闇の中、別の異空間扉から放たれた。
ソラの魔法が、晃の元へ届いた。)

バシャッ・・!

ザバッ

「(ごほっ!)」

「はぁっ・・!」

(晃は、ソラの魔法に救われ。 黒い波の中から顔を上げ、夏樹の身体を引き上げた。)



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