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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-127


(光と葵が。 別の空間通路から。
光と、影の力を、黒い波にぶつけた。)

ドシュッ!

ビカビカビカッ!

バリバリバリッ・・

(葵は、遠くに、晃と夏樹を見つけ。
屋敷へと通じる、自分たちの居る空間通路へ。 二人を引き込んだ。)

「晃さん!」

(葵が、しなやかな手を晃に差し出す。)

(だが、強い波が、夏樹と晃を、別の空間へ。 押し流した。)

「!」

(白が二人に追いつき。 生み出す水の力で、二人の身体を、
落下から食い止めた。)

ザババッ・・!

「白!」

(光は警戒し、白に叫んだ。)

(今度は、異空間扉から。 黒い波が、外の世界へ、流れ出そうとしていた。)

「・・ぐっ。」

(白は、“障壁”の中で、力を使い。 晃と夏樹を守ったことで、
持っている力を、使い果たしていた。)



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