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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-139


「治療するわ。」

「任せて。」

(彩が背後から、紫苑の肩を強く掴んだ。)

「静乃。」

(彩は、静乃に合図し、紫苑を引き離すと。 強く夏樹を引き起こした。)

「・・だめ・・。」

(紫苑は泣いていた。 夏樹から引き離された、紫苑の指先は、
震えていた。)

「紫苑ちゃん・・!」

(静乃は、紫苑が、夏樹の傷を心配しているのだと思った。)

(だが紫苑は別の、恐ろしい感覚に囚われていた。)

「・・!・・。」

(彩は、即座に異変に気付いた。)

(だが、今は。 夏樹の身体の回復を、目指すことが優先された。)

「静乃。 後はお願い。」

「真紀。」

(彩は助手の真紀に指示し。 夏樹を屋敷の医務室に運ぶと、
治療を開始した。)

「・・っ。 ・・っく・・。」



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