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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-143


・・シュンッ・・!

(空間通路が繋がり。
夏樹が無事FOTの屋敷に運ばれたことを、
ソラたちは知った。)

「はぁ・・。 はぁっ。」

「良かった。」

(ソラは、魔法を閉ざし。
緊張を解くと。 滝のように汗を流したまま。
息をついた。)

「ソラさま!」

(隣で、力を貸してくれた、ピュアの、クリーム色の髪の頭を。
くしゃくしゃと撫でる。)

「ソラ!」

(ソラは、ミイと手を取り。
互いを称え合った。)

「戻ったのか!

やったな。」

「みんな!」

(駆は喜び、春人、佐織、チイも安堵した。)

「戻ったのね。」

(桜は、snow dropの庭で。 蒲公英を抱き締め。
青空に、淡い光の道が消えたのを見届け。 ほっとした。)



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