HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-144


トクンッ・・

(だが、ミイの胸に、不吉な予感が過る。)

「ソラ・・。」

(ミイは、汗に濡れた、ソラのティーシャツを強く握った。)

「・・どうした?」

(ソラは、荒い呼吸のまま。 輝く水色の髪に、
汗を零し。 ミイを覗き込んだ。)

「夏樹さんの力を、感じないの。」

(ソラは水色の瞳を、大きく見開いた。)

***

***

・・シュンッ・・

「・・!・・」

(異空間の中で。 夏樹に触れた時。)

(紫苑は、異変を感じた。)

(夏樹の中に、何か、変化が起こったのを感じる。)

(それが、何か。 紫苑には分からなかった。)

(だが、決定的に。 何かが変わった。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ