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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-156


「当然、何をすべきか。 私には分かりました。」

「外敵の侵入を防ぐため。」

「あらゆる策を講じ、全力を持って、

“風見市”への

道を閉ざす。」

「それが先生の為であると。」

「私に間違いがありましたら、

お詫びいたします。」

(滝川は、石垣の功績を称えるように、
深くお辞儀し。 清々しい顔で、前を見た。)

『まるで、私に引導を渡し。』

『身を引けと、迫っているようだ。』

(石垣は、滝川という人間を、見抜けなかった
自身に、笑った。)

「くっくっくっ。」

「“障壁”は破られ、

夏樹は奪われた!」

「再び、“鍵”を奪われたのだ!!」

(周囲の大臣に、引き止められ、石垣は滝川から離された。
だが、振り払い、もう一度、滝川に吠えた。)



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