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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-161


(反町は、頷き。 湊吾の意思を読み取り、
沙羅に告げた。)

「沙羅殿は、

ここに残って下さい。」

「ご安心を。」

「“鍵”は、救われました。」

(反町は、輝く紫色の瞳で。
沙羅を見つめ。 安心させようと。
美しく、しなやかな手を、握り締めた。)

「はっ。」

(沙羅は、黒い瞳を見開き、
反町の背を見送った。)

(顔を上げた時にはもう、
沙羅を車に残し。 反町は、車外に出ていた。)

バタンッ

「(ひゅ〜!)」

「これはこれは!」

「あんたが、噂の。」

「絶世の美女といわれる、女王様・・! じゃね〜よなぁ?」

「さすがは、天下の横濱様。」



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