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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-170
(前方に控える、赤城の部下たちは、
車から降り立つ人物たちを見て、
完全な勝ちを予感し。
余裕で笑っていた。)
バサッ
ガタタッ
(スーツを翻し、降り立ったのは、
翼だった。)
(隣には、たくましい筋肉を持つ、
白竜が。)
(背後には、赤城の倍以上の部下たちが、
一斉に、湊吾たちに向かって来る。)
「いよいよだな。」
「“横濱”も終わりだ。」
(その時だった。)
(湊吾は、にやりと、笑みを浮かべた。)
(片手を軽く上げると。
前方へと、合図を放つ。)
「ああ。」
「ここまでだ。」
(背後には、翼たちの軍勢が迫っていた。)
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