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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-171


「手荒な真似は、避けたかったが。」

「悪く思うな。」

「悪党共。」

(湊吾は、天を仰ぎ見ると。
緑色に輝く瞳を、見開いた。)

ゴオッ

『なっ!!?』

(湊吾の手が、ゆっくりと、戦闘開始の
合図を告げると同時に。)

(目にも留まらぬ速さで、
反町は、手元から武器を繰り出し。)

(しなやかな身のこなしで、
操る武器、三節棍が、
赤城の腕を打ち砕き。)

(赤城の袴の足元は、宙を舞い。
あっという間に、その身体は、
コンクリートに打ち付けられ。 青空を見上げていた。)

「ぐはっ!」

(松を始め、赤城の部下たちは、
とっさのことに、呆気に取られた。)

ガッ

「終わりなのは、お前だ。」



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