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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-172


「赤城。」

(湊吾は、燃えるような覇気を纏い。
赤城が取り落とした、銃を。 片足で踏みつけると。)

(もう片方の足で、倒れた赤城を踏みつけ。)

(起き上がれない赤城を、覗き込んだ。)

「なっ!」

「何が・・っ!」

(状況を把握できず、もがく、赤城が
見開いた目に。)

(次に飛び込んで来たのは、
自身に向けられた銃口だった。)

「ひっ!」

ガッ

ガチャ ガチャッ ガチャッ

(赤城は、地べたに倒れ。 身動きできぬまま、
戦慄した。)

「ひっ! ひいぃぃぃぃ〜っ!」

(赤城の部下たちも、同じく。
輪の中央で、縮み上がった。)

「何でっ、何であんたが・・っ!」



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