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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-174


(赤城は混乱し。
湊吾を見上げた。 何がどうなっているのか、分からない。)

(銃口を押し当てる、翼と、
それを見下ろす、湊吾を見て。)

(自身が、はめられたと知った時には、遅かった。)

キキキキーッ

ウウーッ

(赤城が、引き金を引こうとした瞬間。)

(サイレンの音を響かせ。 無数のパトカーが、
港に走り込んで来た。)

「ひっ ひっ。」

(赤城は、せめても翼たちを、道づれにすることが
出来たと思い。 恐怖で、汗と唾液の滴る顔を、
緩ませ、笑った。)

「チッ。」

「氷置の野郎。」

「良い所に、出て来やがって。」

(翼は、殺意を収めたが。 赤城から銃口を離さなかった。)

「(ごふっ。) 警察が・・。」

「来るとは、あいにくだったなぁ・・。」



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