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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-177


「お前ら。」

「神と呼ばれる能力者が居ることを、

知っているか?」

(翼は、周囲に銃口を向けながら、
叫んだ。)

「FOTの聖だ。」

「そして、四神を束ねる王が居る。」

「第四国の王、ローズ。」

「赤髪の老王。

能力者の中で、知らない者は居ない。」

「この世には、ルールがある。

彼等は俺達に、手出しをしない。」

「命を掛けないなら。 聖域に、土足で踏み入るな。」

(赤城は、苦悶の表情を浮かべ、
なんとか身体を起こすと。 敵に対し、僅かな部下に向かい、
命令を下した。)

「ごちゃごちゃ、抜かすんじゃねー!」

「てめーら! やっちまえ!!」

(赤城は、片手で、身体を支え。
杖を掴み。 部下に、戦闘の合図を放った。)



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