HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-179


パサッ

(ナイフを持つ男が、
反町に背後から斬りかかり、髪留めが解け。
一つに結い上げられていた、反町の美しい。
紫の長髪が。 スーツの肩に、ふわりと流れた。)

ビュッ!

(それは、スローモーションの様だった。)

(髪留めが切れ、紫の長い髪が、
辺りに流れる。)

(反町は、同時に振り向き。
背後の男に、照準を合わせ。)

(美しい髪が、紫の瞳が、
鋭く、振り返るのを目にした瞬間。)

バキッ!!

(男は、反町の操る、三節棍に打ち砕かれ。
数メートル先まで、吹き飛ばされていた。)

ドーン・・!

「沙羅殿。」

「こちらへ。」

(湊吾は、反町と共に、悪漢の攻撃をかわし。
沙羅を守った。)

ゴッ バキッ!



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