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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-180
(阻止しようとする者から、沙羅をかばい。
スーツを靡かせ。)
(湊吾は、悪漢を組み伏せた。)
バキッ!
(湊吾の黒髪に、汗が光る。)
(太陽の下に、打ち合う拳の音が。
銃声が、響き渡った。)
バババババーンッ!!
***
***
(土煙が、海風に掃われる。)
サーッ・・
(港に。 静けさが訪れた。)
ガチャッ
「お待たせ致しました。」
「灰慈様。」
(翼は、騒動の最中にあっても、
全く動かなかった、一台の白い車に向かい。
恭しくお辞儀すると。)
(自らの頭である、灰慈に、扉を開いた。)
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