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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-183


(灰慈は、念のためと付け加え。
笑った。)

「氷置が、来なけりゃ。」

「今ごろ。」

(そう言って、翼は、湊吾に笑った。)

「やめろ。」

「・・後処理が、面倒になる。」

「横濱様。 ご面倒をお掛けし、申し訳ありません。」

(警官の中から、氷置が進み出て、
湊吾に詫びた。)

「くっ くっ。」

(湊吾は笑い。
腹を抱えた。)

「翼! お前の芝居・・。」

「なかなかの役者だな。」

(湊吾は、完全に。
翼との芝居を楽しんでいた。)

「(べー)」

「横濱様ほどでは。」

(翼は湊吾に舌を出した。)



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