HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-185


(その一点で、翼の命は、保証されていた。)

「無事、仕事を完了することが出来。」

「何よりです。」

(反町は、湊吾の緑色の瞳の微笑みに。
任務が完了したことを実感した。)

トッ トッ

(沙羅は、湊吾にエスコートされ。
灰慈に引き渡された。)

「よろしゅう。」

(沙羅の白檀の香りが、辺りを包み。
灰慈は、目を細めた。)

「目指す世界を。」

「実現するために。」

(灰慈は改めて、姿勢を正し。
沙羅に向き合った。)

「“人間”と“能力者”」

「“悪人”と“善人”」

(灰慈は、若いが。
人より高い視点で。 世界を見ていた。)

「いかに、共に生きるか。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ