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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-187


「我が国は。」

「これまで、誤った道を歩んだ。」

(灰慈は、国が認めようとしない過ちを見抜き。
正そうとしていた。)

「能力者を利用し、その存在は隠そうとして来た。」

「しかし、争いは表面化して来た。」

(目指すべき国を。 創ろうとする者の、一人だった。)

「機能しない政府に代わり、FOTを押し上げようとする者が

居るということ。」

(灰慈は、FOTの味方であることを、宣言し。
沙羅に協力を求めた。)

***

「全て、完了した。」

(議事堂に残った。 滝川と、幾人かの議員達は。
灰慈の報告を受け。)

(笑みをこぼした。)

「やりましたな、先生。」

「まったく大掛かりな、策でありましたが・・。」

(滝川は、席を立ち。
談笑する大臣達に囲まれ、控室を後にした。)



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