HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-203
(扉を抜けると、
冷やりとした空気が、廊下に流れる。)
(廊下の奥に、青葉の眠る部屋の入口があった。)
トッ・・
トッ・・
(夏樹は、心を鎮め。
自身と向き合い。)
(静かに、銀色のドアに、手を掛けた。)
カチャッ
キイッ・・
(彩は、夏樹が、青葉と時間を過ごせるよう。)
(入口から離れ。
廊下に立ち止まり、夏樹を見守った。)
カチャンッ
(夏樹は、青葉の眠る部屋に入り。)
(自身の後ろで、ドアを閉めた。)
「はぁ・・。」
(部屋には、夏樹と青葉の二人きりだ。)
「青葉・・。」
(夏樹は、横たわる青葉の姿を、信じられず。 夢の様に見た。)
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