HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-206


(夏樹は、微笑みながら。)

(幾つかの。 青葉との、皆との思い出を、
青葉に語った。)

『後悔をしたり、悔やんだりはしない。』

『青葉はきっと、それを望んでいないから。』

(夏樹は、微笑み、二人だけで語り合った。)

「大丈夫。」

「心配ない。」

「僕たちは、ここに居る。」

『青葉と出会ったのは、まだ子供だった頃だ。』

『僕たちは、時を重ね。』

『友と出会い。』

『ここまで来た。』

「青葉。」

「これからも、共に生きよう。」

「見守っていてくれ。」

(夏樹は、別れを告げなかった。)

(青葉の魂は、その身体を離れたが。
自分たちの側に、居てくれることを知っていた。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ