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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-212


***

(夏樹が戻って来たことと。
青葉を見送ることで。)

(屋敷には、多くの人が集っていた。)

(皆は、夏樹を励ましたいと、
夏樹の傍に居た。)

(夏樹もまた、皆を心配させたくなかった。)

カタンッ

(身体を休めるため、早く眠りについたことで。
夏樹は。 まだ、日の昇らない。)

(夜中に目を覚ました。)

「ん・・。」

(夏樹は、痛む身体を起こし。
そっと、ベッドから起き出した。)

(窓の外は、まだ、暗い。)

(レースのカーテンから見える、外は、
夜の影を落としていた。)

「(痛っ・・)」

(夏樹の四肢の傷は、まだ痛み。
紺色の瞳が。 両腕に巻かれた、包帯を見つめた。)

(その先の、両手を。 閉じたり、開いたりしてみる。)



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