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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-213
(動かすことに、身体は問題が無い。)
(だが、夏樹は、
深い紺色の瞳で、その白い指先を見て。)
(顔をしかめた。)
ギッ
トッ トッ
(ベッドから起き上がり、
傷の痛みを庇いながら。 部屋を出る。)
(廊下は、静まり。)
(皆、眠りについていた。)
キイッ
(夏樹は、まだ薄暗い中。)
(一人、屋敷の庭に出た。)
(どうしても、外に出たくなった。)
(自分の身体が、まるで、自分ではないような、
想いに囚われてしかたがない。)
カチャッ
トッ トッ
(屋敷を出て。 芝生の庭に降り立ち。)
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