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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-214


(夏樹は、何かを探すように。)

(辺りを見た。)

「風が・・。」

(思わず、口をついた言葉に。)

(夏樹は、口を閉ざした。)

「・・・。」

(様々な想いが押し寄せ。
夏樹は、歩きながら。
青葉の眠る、木を目指した。)

トッ

サワサワサワッ・・

(夏樹は、顔を上げた。)

(木々を揺らし、吹き抜ける風が。
夏樹の、深い紺色の髪を揺らす。)

「・・・。」

(夏樹は、想いに向き合おうと。
木の下に、腰を下ろした。)

(一人きりで、向き合いたかった。)

(この問題は、夏樹に課せられた。
問いに思えた。)

(また、そうでなければ。)



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