HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-24


(閉ざされたカーテンを開き。
朝の光を、一部屋一部屋に、入れて行く。)

「ミイ、ピュア。 そっちも頼む。」

(仄暗い部屋が、光と共に。
活気を取り戻す。)

「うん!」

「はいですv」

(ミイと、ピュア。 チイと春人。 駆が、玄関を上がり。
snow dropに人の気配があふれた。)

シャッ!

(ミイとピュアは、可愛らしく飾り付けられた各部屋を。
ソラと協力し、カーテンを開いて回り。)

(室内に、明るさをもたらした。)

「桜さん。 ここでいいですか?」

(駆が荷物を運び、桜とチイがキッチンに立った。)

カチャッ コトンッ

「ありがとう。」

(桜は、微笑み。 朝食を作り始めた。)

(皆に必要なのは、温かな食事だ。 いつもの日常を、取り戻すことが
必要だと。 桜は感じていた。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ