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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-38


「大変な騒ぎになるぞ。 能力者の界隈では、有名な人らしい。」

「聖は、どこへ行ったか分からないが。」

「その人は、聖の友人で。 FOTの味方だ。」

「力になるために、来てくれる。」

(ソラの水色の瞳は笑った。)

「FOTの力に成る、海外の要人だ。 その人が居れば、

簡単に手を出せない、抑止力になる。」

「国は面白くない。 放っておかないはずだ。」

「夏樹を救い出すまで、引き付けてくれる。」

(春人は、頷き。 駆は、神妙な面持ちで、ソラの話を聞いた。)

「風見市へは、幾つか道を開く予定だが。」

「どの道を通るかは、その時次第だ。」

「それまで、それぞれの道に、異常がないか。」

「怪しい奴らがいないか。 皆には、見守ってほしい。」

(駆は頷いた。)

「おう!」

(危険が近づいていた。 だからこそ、自分たちにも出来ることをしたかった。)

「FOTは、傍にいる。」



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