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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-39


「今回は、能力者だけじゃない。」

「能力者の統治が薄れることで、

裏社会の連中も、動き出してるらしい。」

「風見市を守ろう。」

(ソラは、皆に強く頷き。 一人一人に、晃から預かった、
FOTのピンバッジを手渡した。)

「皆これを。 何かあったら、すぐに知らせるんだ。」

(ソラは、次に佐織に手渡し、告げた。)

「女の子たちは、これを付けて、ここに残ってくれ。」

(佐織は、バッジを受け取り。 首を振った。)

「いいえ。 わたしたちも、出るわ。」

「ね。」

(佐織の言葉に、駆は、身を乗り出した。)

「佐織っ!」

(だが、佐織は、自信ある笑顔で、チイとピュアを見た。)

「天野と、ピュアちゃんの魔法が守ってくれるでしょ。」

(ソラは瞬き、ピュアは、クリーム色に可愛くカールする髪を靡かせ。
元気に頷いた。)

「はいですっ!」



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