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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-6


(声を掛けた大臣が、頷いた。)

「我々国の内部に。 FOTの信奉者が居るように。」

(滝川はにやりと笑った。)

「ああ。」

(もう一人の大臣が、頷いた。)

「この国には、若い力が、求められる。」

「“革命の時”だ。」

(大臣達の言葉に、滝川は、微笑んだ。)

(もう一人の大臣が、続けた。)

「石垣は、特殊部隊を手にしたが。

新しい時代に、力業は通用しない。」

「もちろん、FOTが対応してくれるだろうが。」

(大臣は、滝川に目配せした。)

(滝川は、視線を受け、再び歩き出した。)

「繋がりが、物を言う。

さぼったふりをして、あの者は。

内外と通じていた。」

「国内の、次世代を担う者たち。」



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