HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-72


「夢じゃない。」

「一人じゃない。

オレたち三人が見てる。」

(晴は、不安気な真を見てから、花子に頷いた。)

「情報が、操作されてるんだよ。」

(晴は、花子が書き出した文字と。 自身が写した。
何事も無い様に見える、遊園地の写真を。 見つめた。)

「信実が、ねじ曲げられてる。」

(晴は、勝の言葉を、思い出した。)

「消えたあの女の子は、誰だったんだよ・・。」

「都合の悪い連中が、消そうとしてるんだ。」

(三人は、息を飲んだ。 昨夜の光景は、到底、忘れられるものではなかった。)

(あの日見たことが、信実であれば。 世界には、恐ろしい“闇”が
潜んでいることになる。)

「下手したら、オレたちだって。

消される。」

「あの日の出来事を、覚えているのが、オレたちだけなら・・。」

「オレたちの存在は、じゃまだ。」

「政治家の偉い奴が関わってるに違いない。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ