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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-78
(氷置は、表情を変えず、涼し気な顔で。 加賀に答えた。)
「くっ くっ。」
(加賀は、氷置の肩に手をやり、笑いながら背を向け。
その場を去った。)
「・・さて。」
(残った氷置は、部下に指示し。 渋滞する車両を、動かし始めた。)
「・・ふぅ。」
「確かに、須藤は若いが、勘が良い。」
「危なかった。」
(氷置は、眼鏡を押さえ。 白手袋をはめ直すと。
加賀が、須藤たち一団を引き連れて行く間に。)
(部下と態勢を整え。 人目に付かぬよう、警察官を配置し。
素早く、湊吾の車に、近づいた。)
「遅れて、申し訳ありません。」
(氷置は、助手席に近づき。 緊張感を持つ瞳で、
湊吾にお辞儀した。)
ガーッ
(助手席の窓が開き、湊吾の緑色に光る瞳が、笑った。)
「氷置。 思ったより、早かったな。」
「やはり内通者が居る。」
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