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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-79


(氷置は、頷き。 後部座席に居る、要人に、
お辞儀した。)

「加賀さんが、こちらの道を開いてくれています。」

「今の内に、早く。」

(氷置の部下たちが、湊吾の車両をガードし、
人目を避ける様に、誘導した。)

「旦那様に、よろしくお伝えください。」

(氷置は、去り際、湊吾に告げると。
敬礼し。 車両を見送った。)

ブブンッ・・

「助かりましたね。」

(反町は、ほっとし、肩の力を抜いた。)

(警察と事を構えるのは、本意ではない。)

(上手く誘導しながら、無事に送り届けることが、役目だった。)

「だが、穏便に、済ませてくれそうにはない。」

(湊吾は、公安が動き出したことを察知した。)

「FOTに接触する者が居ないか。 見張っている公安もいる。

警察にFOTの味方が居るのではないかと。」

(真っ当な手段で、検問に掛からなければ、次の手を打ってくる。)

「こちらも、次の手を打とう。」



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