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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-80


(湊吾は端末を操作し、次の指示を、
待機している者たちに、送り届けた。)

***

(国会議事堂の控室に戻り、
滝川は、椅子にくつろぎ、腰を下ろしていた。)

「最初のポイントを通過致しました。」

(支持者達は、滝川の周りに集い。
成り行きを見守っていた。)

「警察に、横濱の味方が居る。」

「簡単に、遮ることは出来まい。」

(滝川は、支持者の中で笑った。)

トントンッ

「先生。」

「青木が戻りました。」

(ドア前に控えていた者が、秘書の戻りと、来客を告げた。)

(滝川は、頷き。 居住まいを正すと、鋭い瞳を向けた。)

(計画の本題は、ここからだった。)

「通せ。」

(ドアの向こうから現れた人物たちに、人々の視線が集まった。)



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