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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-83
「まずは、詫びねばなりません。」
(滝川は、誠司に向かい、頭を下げた。)
「国は、これまで能力者を差別してきた。」
(滝川の行動に、誠司ははっとした。 誠司と勝に対し、
部屋に居る議員達は、敬意を払った。)
(夏樹と、聖。 そしてFOTの存在が大きいことを、
誰もが知っていたからだ。)
(誠司と同じ思いで、居る者は居なかったが。)
(夏樹の存在を、軽んじている者は居ない。)
(夏樹を救い出すことが、急務だった。)
(滝川は、顔を上げ、話し始めた。)
「彼等の人権を侵害して来た。
葬り去られた罪も、明らかになるべき時が来る。」
「過去のProjectの失敗に、学ぶべきだった。」
(滝川は、現行の政治に、不満を持っていた。
変えることが出来るのは、自分だと。
絶対的な自信を持っていた。)
「では、どうすれば良いか。」
「世論を操るのですよ。」
(滝川は、話しながらも。 秘書の持つ、端末を視界に入れ。
計画の動向を、把握していた。)
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