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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-84


(目標が地点に到達するまで、FOTが議事堂の地下へと。
道を見つけるまで。)

(もうしばらく、時間があるようだ。)

「目の当たりにすれば、信じざるを得ない。」

(滝川は、自身の計画へ、熱を込めた。)

「目の当たりに・・。」

(誠司は驚いた。)

「コントロールし、人々を信実に導くことを考えている。

ひと息に見せれば、パニックに陥る。」

「適度にコントロールし。

人々に、今必要な力を、知らしめるのだ。

そのために、我々は協力する。」

(滝川は、熱を込め、誠司に語った。)

(これまで隠し通して来た、能力者の存在を。
世間に示そうというならば、必要なことに思えた。)

(それでも、誠司は、素直に頷けずに居た。)

「・・私はただ、家族を返してほしいだけです。」

「貴方の言う世界を、私も望んでいる。」

「ですがその為に、傷ついてはほしくない。」



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