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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-86
「あれだけ、隠し通そうとしてきた、
能力者の存在を、明らかにしようってんだ。」
(勝は、無精ひげを撫で。 ニヤリと笑った。)
「よっぽどの隠しダネがあると見える。」
「FOTの司令官を失っても、
国に盾突いても、勝ち目があると?」
(勝は、面々を見回し、滝川に笑いかけた。)
「もちろんだ。」
(滝川は、自信に満ち、答えた。)
(誠司と勝の二人が、協力してくれることを、滝川は確信した。)
「・・・。」
(誠司は、想いを巡らせた。)
(滝川は続けた。)
「今や、各国は、
能力者と協力体制にある。
各国が、それだけの武器を手にしているのに、
我が国は、未だ争いが絶えない。」
(滝川の話は、一理ある。)
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