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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-88


(サングラスの男は、ニヤリと笑い。
手にしていたのとは、別の。 携帯を、素早く手にした。)

ブーッ ブーッ

(携帯は、待っていた相手からの、着信を告げていた。)

「よぉ。 どうした?」

「久しぶりじゃねーか?」

(翼は、気さくに相手と通話しながら。
同時に、携帯を持っていない右手で、素早く。 白竜に合図を送った。)

「・・。」

(白竜は頷き、背後に向かい、手を挙げた。)

「良い話か? 聞こう。」

「俺も探してたところだ。」

(翼は笑いながら、車に乗り込んだ。)

バタンッ

「・・出せ。」

(白竜は、翼に付き従い。 翼のドアを閉めると。
背後に合図を送り。 自身も車に乗り込んだ。)

「取引か?」

「良い情報なら、買おう。」

「頭もお望みだ。」



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