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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-89


ブロロロッ・・

(大柄な白竜が合図した先。 翼と共に、乗り込んだ車の後には、
数十台の車が、連なっていた。)

(翼を乗せた車を追う様に。 無数の男たちが乗り込む車が、
列を成し、川沿いを走って行く。)

「・・何?」

「横濱の情報か・・?」

「そいつは、高くつく。」

(翼は、後部座席で、肩を震わせ、笑った。)

「・・横濱から仕事を奪うってか?」

(翼は待っていたとばかりに、舌なめずりし。
笑いを隠すように、片手を広げ、口を覆った。)

「良いねぇ。」

「詳しく、聞かせろや。」

(翼はニヤニヤし、白竜に視線で合図した。)

(白竜は、端末を操作し、メッセージを送信した。)

[「・・奴等、国防に関わる機密を運んでいやがる。」]

[「警察も追ってるが。 能力者が関わってるって話だ。」]

[「警察なんかじゃ、手に負えねー。」]



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