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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter104 『風の声』 104-90
(翼が、乗り気と知り、翼の通話の相手は、
興奮し、まくし立てた。)
[「あんたのところの、ボスなら、どうだ?」]
[「俺達は、奴等の居場所を知ってる。」]
[「買ってくれれば。 うちのボスは、手を組むと言っている。」]
[「あんたと組めれば、横濱も怖くねーさ。」]
(翼は、ニヤリと笑った。)
「・・そうさなぁー。」
(翼は思案するそぶりを見せ、携帯を片手に、
視線を泳がせた。)
[「やっかいな護衛が、付いているらしい。」]
「横濱の、せがれだろうが?」
(翼は、携帯を耳に当て。 視線は、手元に置いた、
もう一つの携帯を見下ろした。)
[「直に、あんたのテリトリーに入る。」]
[「監視する能力者が居なけりゃ。 あんたらも自由に動ける。」]
[「もともとは、あんたらのテリトリーだろうが。」]
[「・・人間の世界に、能力者が入り込んだんだ。」]
[「FOTのくそ共が。」]
[「能力者ごときに、好きにさせて良いのかい?」]
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