HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-92


「能力者は、人間に手出しすることを、良しとしない。」

(滝川がこれまで、能力者と触れ合い、学んだことは、
目指す世界を実現するためには、大きなものだった。)

「まずは。」

「検問だ。」

「追跡出来ないように

情報操作をする。」

(滝川は、涼し気な目で、端末の上、目標の現状を追った。)

***

グワンッ・・!

「!」

(白い橋の上に、湊吾の車が差し掛かった時だった。)

「これは・・!」

(橋の上には、数台の車が走っていた。
反町は、いち早く、異常に気付き、後ろに振り返った。)

(後ろを走っていたはずの、車は消え。)

(代わりに、数人の人間が、橋の上に。
姿を現した。)

ゴウンッ・・!

「はっ・・!」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ