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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter104 『風の声』 104-96


「翼が来る前に。

能力者連中に、見つかった。」

「・・逃げるぞ。」

「振り切れるか・・っ!」

(湊吾は、予想だにしない戦闘に身構え。
瞬時に、取り巻く敵と。 引き返すことの出来ない、
海の上を横切る。 巨大な橋の、前方を見た。)

***

ブーッ ブーッ

(国会議事堂の一室。 テーブルを囲む面々に、
青木の手にした端末から発せられる、警戒音が響いた。)

「失敗すれば、戦争にもなりかねない。

隣国と。 または、人間と、能力者との。」

(滝川は、状況を把握しながら、冷静に告げた。)

ブーッ ブーッ

(誠司は息を飲み、見守った。)

(緊急事態を告げる、知らせが、点滅していた。)

***

「おいおい!」



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