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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-109
「・・この記者さんは〜・・。 がんばってる。」
「皆は〜・・、信じて・・。 くれるかな？」
（白の瞳は、眠そうに揺らめき。 それでもその奥に、
強い意志を持ち、光った。）
（白は、願いを込め。 繁華街の中心から、
頭上の、ビルの上の巨大モニターを見上げた。）
《ニュースをお伝えします。》
（驚くべき出来事を、目にするのは、間もなくだった。）
《昨夜、風見市北通りで。
男女数名が、帰宅中に、無差別に襲われる事件が発生しました。》
（FOTの関わる事件がニュースになることも、驚くべきことだ。）
（だが、政府の陰謀は、それだけに、留まらなかった。）
（事件をきっかけに、国は、動き出そうとしていた。）
《負傷した市民から通報があり、複数の目撃証言があります。》
《犯人と思われる、男女数名を目撃しており。
その内に、十代の少年一人が含まれている模様です。》
《被害者は、打撲や腕を切る軽傷を負い、病院に運ばれました。》
（悲痛な表情で、アナウンサーは訴えた。）
《犯人は、現在も逃走中で、見つかっていません。》
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