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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-11


(夏樹は、沙羅の言葉を、胸の奥に留めた。)

「さすれば、

自ずと道が開かれよう。」

(沙羅は夏樹を離すと、前方に夏樹を促した。)

「あっ。」

(夏樹は、現れた人々に、微笑んだ。)

(FOTメンバーとソラが、夏樹を迎えに来ていた。)

「夏樹!」

(ソラの声に、夏樹は頷き。 改めて沙羅に向き合った。)

「ソラ。」

(沙羅は微笑んだ。)

「挨拶が遅れたな。」

「わらわは沙羅と申す。」

(夏樹は、背の高い沙羅を見上げた。)

「雨宮夏樹です。」

(沙羅の目元が優しく緩み。 美しい手を差し出した。)

「わらわがそなたの後見人となる。」

「そなたの求める、人々の中へ行け。」



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