HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter105 『風と共に』 105-119


「“時の欠片”は、俺の国。

異世界、エアリエル国から、この地上に降り注いだ。」

「命を与える力のある、“聖なる樹の花”の結晶だ。」

(ソラは、水色の瞳で、真剣に皆を見た。)

「かつてこの地上を、地上の人々の幸せを

願っていた人の。 命の欠片だ。」

(ソラは、水色の瞳を煌めかせ。 クラスメイト一人一人を見つめた。)

(窓の外の青空から、吹き込む風が。
ソラの水色の髪を揺らす。)

(クラスメイトは、ソラの話に聞き入った。)

(到底信じられない、ファンタジックなストーリーだ。)

(でも、熱と力を込め、語る。 ソラの真剣な瞳。
表情。 気迫に、不思議と真実と感じさせるものがあった。)

「ソラ。」

(夏樹は、隣に立つ、ソラを見上げ。)

(ソラは、この場に夏樹一人を立たせたくなかった。)

「エアリエル国は、風見市と、とても似ている。」

「それが、この場所を選んで、二つの国が繋がった理由だと思う。」

(ソラは、そう続けた。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ