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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-121
「聞けるわけねーだろうが!」
「こんな嘘つき野郎の話を!」
(駆は、懸命に、涼を抑えた。)
「涼! お前の気持ちは分かる。」
「けど、今は、ケンカしている場合じゃねー!」
(涼は駆と取っ組み合い、互いを引き倒そうとしながら、
机や椅子を弾き飛ばし、
力任せに掴み掛かった。)
「きゃぁ・・っ!」
(涼は、夏樹への想いから、悔しさが込み上げ。)
(駆に怒りをぶつけた。)
「お前に、俺の気持ちが分かるわけねえ!」
「俺の気持ちが・・っ!」
(涼は、駆に殴りかかり続けたが。
筋肉たくましい駆の腕が、涼を押さえ付け。)
(涼の怒りの拳が、夏樹に届くことは無かった。)
「気持ちは分かる・・! けど、夏樹の話は、嘘じゃない。」
「争っている場合じゃないんだっ。」
(駆は、懸命に、涼を見つめた。)
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