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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter105 『風と共に』 105-13
(吹き抜ける潮風が、包み込んだ。)
ゴオォォォーッ
(白い頬に、活力が戻り。 紺色の瞳は、輝いた。)
「夏樹!」
(ソラが力強く、夏樹の背中を叩いた。)
「くすっ。」
(夏樹は、頷き、微笑んだ。)
「夏樹様。 こちらへ。」
(菖蒲が、一緒に空間を超え。 夏樹を促した。)
「あっ。」
(紺色の瞳が、丘の上に建つ、白い二階建てアパートを捉え。)
(その前に立つ人々を映し揺れた。)
「夏樹くん!」
「夏樹さんっ!」
(アパートの前には、春日家の人々。 ミイとピュア、
佐織やチイ、駆、春人が待っていた。)
「はぁっ・・。」
(紺色の瞳は、瞬き。
駆けて来る、一人の人物を捉えた。)
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